介護と看護を兼ね備えた施設である介護医療院は、要介護の利用者の生活の場や最期の時を迎える場としての重要性が高まっています。ここで働く職員は介護職員だけではなく、医師、看護師、理学療法士、栄養士、薬剤師と多彩です。改正介護法によって2018年から創設された養護医療院は、スタッフの人数に特徴があります。
利用者が100人いる場合、医師の数は3人、介護職員は17人、看護師は17人以上配置することが義務付けられているのです。他の介護施設の場合、1人の介護職員が10人以上の利用者を担当するといったことがあるが、介護医療院の場合基本的に1人の介護職員につき6人までの利用者と定められています。
介護医療院で働く介護職員のメリットは、1人ひとりの利用者としっかり向き合えること、幅広い分野の知識を得られることです。担当する利用者の人数が多すぎないため、利用者の状態を把握しやすく、その人にあった介護ができるます。1人ひとりとの距離が近くなるため、流れ作業のように利用者の介護をするのではなく、悩みがあれば相談に乗ったりとまるで家族のように接することができるのも介護医療院のメリットです。また、様々な分野のスペシャリスト達と共に働くことができるので、介護の技術や知識だけではなく、その他の分野の知識を得ることもできます。その知識を活かすことでより利用者のためになる介護が行えるようになるため、人の役に立っているという実感も得られるでしょう。